2025年3月11日 JR東日本のワンマン運転についての意見を掲載しました。
2023年5月21日 JR九州で無人駅が増えます。2023年5月9日朝日新聞の記事より。
2025年3月11日
JR東日本では、大都市圏でもワンマン運転が増えています。
この春のダイヤ改正では、南武線の川崎~立川間や、常磐線の綾瀬~取手間にワンマン運転を導入予定とのことです。2030年頃までには山手線など都心の路線にも拡大するとのことです。
車内アナウンスも合成音声がにない、AIが人の目や手の代わりをする時代とはいえ、安全性に問題はないのでしょうか?JTSU(日本輸送サービス労働組合連合会)様に私たちの意見を問われ、メッセージを送らせていただきました。以下に貼り付けます。
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私たちは視覚障害者のホーム転落事故をなくすために発足した
「ホーム転落をなくす会」です。会の設立目的は転落そのもの
をなくすことですが、今回JR東日本がワンマン運転を進めると聞き、
交通弱者の安全性や利便性が更に悪化するのではと危惧しています。
たとえば、ホームドアのある駅でも、ホームと列車の間に足を落とし、怪我をしたという事故があります。
このような事故が起きた場合、怪我をした人への対応、救助の要請、
電車遅延に伴う連絡、社内アナウンスなどを一人の運転手でこなせるのでしょうか。
近年、無人駅が増えたり、みどりの窓口が減ったり、改札から人がいなくなり、
インターフォンやタブレット端末が設置されたりと、
人を減らす方向だけに注力されているように感じます。
しかし、そもそも鉄道事業は輸送という接客業であり、その客の中には
障害者のような交通弱者や高齢者、外国人もたくさんいます。
ホーム上で様々なトラブルが起こることもあり得ます。
つまり、輸送の安全性や利便性を考えた時、人でしかできない安全確保や
サービスというものがあるはずです。
今一度、駅が無人になることや、「みどりの窓口」を減らすこと、
改札に人がいなくなること、電車をワンマンで運転することの問題に目を向けていただき、
だれにでも安心して使いやすい鉄道を目指していただきたいと願っています。
(ここまで)
*25年2月17日の東京新聞に、私たちの意見が掲載されました。
JR九州で無人駅が増えます。
無人化に反対している市民団体では「駅の無人化をめぐって裁判が行われ、しかも津久見駅で無人化された時間帯に死亡事故が起き、その原因も明らかにされていないなかで無人化を強引に進めることは許されない。
JR九州には安全で利用しやすい公共交通としての役割を果たすよう求め続けていきます」とコメントしています。
無人駅について、3月9日の参議院 国土交通委員会質疑です。駅の安全はIT技術だけでは守れないと思います。
鉄道の現業部門で働く方々による労働組合「日本輸送サービス労働組合連合会(JTSU)」の学習会に、当会のメンバー5人と、京王電鉄の無人化に反対している「鉄道を利用するみんなの会」の3人の方々、あわせて8人で参加させていただきました。現役国会議員の方や、今度の統一地方選で区議会議員を目指すフレッシュな方など、多くの方々に、ホーム転落問題や無人駅問題について、一言、ご説明させていただきました。Facebookにアップして下さった山口かおるさんのお父様は視覚障害者で、私もお目にかかったことがあります。嬉しい出会いでした。JTSUの皆様、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
駅の無人化は地方だけの問題ではありません。
JR九州もそうですが、黒字を出して、株主に多額の配当を出している鉄道会社であっても、合理化の名の下で、安全性が軽視されています。駅の無人化、利用者にはなにも得るものはないのに・・・。
東京新聞TOKYO Web
駅無人化へ京王電鉄が実証実験 経費削減、障害者ら反発
先日の土曜日、20時半過ぎ、
JR池袋駅の中央改札。
「すいませーん」と何回も声をあげる白杖の若い女性。
通りかかった私「あのー、駅員さん、いないです。どこかに呼び出しボタンがあるかと思うんですけど・・・」と、見ると、窓口に置いてあるのはタッチパネルの端末。ええっ!!と戸惑いつつ、さらに周りを探すと、窓口の下の方に、ボタンを発見。
「あ、これだ」とボタンを押すと、
改札の奥の部屋から駅員さんが出てきて対応してくれました。
夜とはいえ、池袋駅はまだまだたくさんの人が利用する時間です。
奥にいるなら、なぜ改札にいないのでしょう。
全国の駅の半数はすでに無人化されています。
首都圏でも例外ではなく、
京王線が、今、多摩動物公園駅を時間帯無人駅にしようとしているのをご存知でしょうか?
京王線は赤字会社ではありません。
安全に利用するために、駅改札口の無人化、時間帯無人駅含め、絶対反対です。
このままほっておいたらどんどん無人化が進んでしまいます。恐ろしいことです。
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ホーム転落をなくす会
(任意団体/2017年1月発足)
代表:高山久美子
副代表:原田敦史
役員:宇野和博/佐木理人